EBAの2次試験対策

当スクールの2次試験対策の合格アプローチ

①データに基づく合格レベルの設定

2次試験は相対評価の試験ですが4事例すべてA評価を取らないと合格しない試験ではありません。
得点開示結果から、CD評価を回避しつつA評価を2つ獲得して合格する人が多いことがわかっています。
当スクールでは100名以上の再現答案データおよび出題の趣旨をもとに「正答」と言えるレベルの解答を導き出しています。また協会得点開示結果から高評価となりやすい答案となりにくい答案の違いを明確にしました。特定の事例で高得点を狙いにいくことはハイリスクであり、結果的に低得点になる可能性が高まります。これらを踏まえ、得点開示における合計点250点以上(この中の1点には数百人のライバルがひしめいています)を確実に獲得できる状態を合格レベルのゴール設定とし、そのために必要な対策を講じていきます。

基本コンセプトは「苦手科目を作らない」ことです。特定の事例に傾注せずに、4事例で安定的な得点を獲得する能力の育成こそ最もリスクの低い戦略であるとともに、中小企業診断士として期待されている資質であると考えています。

②進化する2次試験に対応した演習問題

2次試験の本質は10年以上変わりませんが、その問われ方や形式は年々進化しています。それは私たちが過去問というデータを参照できる以上、作問者も問題のレベルを進化させていかないと中小企業診断士試験のレベルを同程度に維持にできないためです。受験生が毎年2次試験を受験して「今年は難しい」と感じる理由がここにあり、これまでとまったく異なる試験であると解釈してしまい、結果としてそれまで準備してきた手順を活用できずに不合格となってしまう方が多くいます。2次試験における進化(変化)は漸進的であり革新的なものではありません。漸進的である以上、少し先の傾向はある程度予測できるものです。
 EBAスクールでは過去に出題されてきたオーソドックスなタイプの問題をまずしっかり習得したうえで、今後出題が想定される「新たな形式の問題」にも対応できるような応用能力を育成します。前者は基本演習で、後者は予想問題演習で学びます。これにより最新の本試験問題の中にある「これまでと不変の要素」と「進化した要素」を識別して対応できるようになります。

③個別カウンセリング(予約制)

当スクールでは個別カウンセリングを実施します。優秀答案との比較によるアドバイスを行うことで、演習採点だけでは伝わりづらいニュアンスや全体を通した習熟度などを客観的に知ることができ、到達レベルに応じた課題を明確にできます。また加点されにくい書き方のクセも修正できます。

④合格のために考え抜かれた講義

理論マスター講義(各事例2回)

「中小企業診断士としての応用能力」を理解するための講義です。1次試験で求められる「中小企業診断士としての基本的能力」が2次試験においてどのようなレベルで応用されるのかを学びます。理論は解答を構成するための型になるものであり、これを意識した解答は採点者に応用能力を訴求する際に重要となります。
 例えば1次試験の運営管理で学ぶ「生産管理理論」は2次試験では「生産管理面の助言」として生産計画と生産統制の理論の応用が求められます。C社の問題点や課題の原因が作業手配や現品管理にあることの想定など、1次理論が2次試験で求められる「範囲と深さ」について過去問を使って具体的に学びます。

理論チェックテスト(各事例1回)

理論マスター講義後の理解度チェックテストです。80分で合格答案を作成するために必要な能力のうち、
①1次理論の適切な応用方法 ②出題者が期待しているレイヤー(組織構造と人的資源管理の違いなど)の判断ができるようにします。

演習適応講義(全2回)

80分で合格答案を作成するための具体的な手順を学びます。設問要求の解釈から編集までの各工程について、
①到達状態の想定、②時間配分と管理、③与件根拠を読む手順、④メモの取り方等を学びます。

基本演習(各事例3回)

過去に出題された2次筆記試験の出題形式を模した独自の演習問題を解きます。理論応用、与件対応付け、解釈、要素や表現の検討、そして編集といった各工程を、80分という時間配分の実践により学びます。特に1次試験における基本的能力が、2次試験において応用されるレベルを具体的に知ることで、本試験までに取り組むべき課題を具体化したうえで訓練できます。

再現答案フィードバック(全2回)

直近の2次筆記試験の再現答案を使用した講義です。得点開示70点以上の高得点者の答案を使用して「80分で作成した合格答案のレベル」を学びます。

直前講義(全2回)

基本演習を踏まえて、より実践的な予想問題演習に取り組むに当たり必要な理論やその活用方法を直前期にまとめた講義を行います。

予想問題演習(各事例3回)

進化する2次筆記試験に合わせた「今年の」出題傾向を予想した事例問題を作問します。出題形式を変化させることで、本試験で感じる「違和感」に慣れること、そしてその中にある「変わらないもの」を落ち着いて探すことができる能力を養成します。また最新の1次試験問題で出題された論点も扱うことで、論点レベルでの予想問題を出題することで直接的な得点力もUPします。

最終チェック講義(各事例1回)

これまでの学習を整理するだけでなく、当年度の1次試験結果を踏まえた予想問題と解答作成想定を行います。
予想問題演習で取り扱った「形式変化」も共有することで本番対応能力を向上させます。

講義の狙いと合格のポイント

2次試験で求められている「中小企業診断士としての応用能力」の意味を正しく理解することが、2次試験を突破するための最も重要なポイントです。

出題者があなたに期待している能力とは、「理論を理解して、それを応用できる能力」です。1次で学ぶ理論は多岐に渡りますが、そのうちのどの理論を応用させようとしてるのかは、問題要求に制約条件として示されています。
これを的確に解釈して、理論を展開することが中小企業診断士に求められる応用能力です。
2次筆記試験では正解がないと言われていますが、決してそのようなことはありません。出題者が受験生に求める能力が明確であり、筆記試験という紙ベースでの情報伝達により評価する試験形式であれば、その意図はより明確でなければなりません。

1次試験や2次試験の出題の趣旨から伝えようとしているメッセージに耳を傾けましょう。
そうすれば、あなたが何を書けば出題者の求める資質があると認められるかはおのずと見えてくるものです。