江口の一問解説 No.4 〜事例2 解答編〜

EBA中小企業診断士スクール 統括講師の江口明宏です。
​今回は、前回の問題について考察していきましょう。

【EBA解答】
自社製品を麺料理のつゆなどに使用するため、直接顧客の反応が収集できしょうゆ関連製品開発に活かせるメリットがあり、観光情報誌やグルメサイトに取り上げられる広告宣伝効果で、B社知名度が向上する効果がある。

解答構成は、①メーカーであるB社が飲食店というチャネルを確保することのメリット(効果的な製品開発が可能になること)、②B社はB社製品の露出が拡大することによる知名度向上という営業面の効果の2点となります。

設問要求の「B社が飲食店を直接経営する」という記述から、①メーカーが飲食店を持つことの効果を想定でき、また与件文にある記述「観光情報誌やグルメサイトに取り上げられる」により、②知名度向上の効果を想定できます。以下の出題の趣旨で確認してみましょう。

【出題の趣旨】
メーカーであるB社が川下(飲食店経営)に参入することにより、製品開発や営業施策の点でどのような可能性があるかについて、分析力・課題解決能力を問う問題である。

「川下」という言葉から、チャネルを保有することの効果を期待したことがわかります。また、「製品開発や営業施策」という言葉から、「製品開発面とプロモーション面」での効果を期待していたことも読み取れます。本問では2つの解答構成を用意することに加えて、「メーカーが飲食店を保有することの効果」を、1次理論であるチャネルの理論展開により記述することが期待されていたことがわかります。このように、2次試験では解答構成の想定とともに、1次試験で学んだ理論を応用する能力が期待されていることを理解することが大切です。