【江口より】2次筆記試験結果が発表されました。

えぐちです。昨日2次筆記試験の結果が発表されました。
申込者数4,978人

筆記試験の受験者数(A)4,812人 口述試験を受験する資格を得た方の数(B)906人 合格率(B)/(A)18.8%

合格率18.8%はここ5年で最低、ここ10年でも3番目の低さです。
この難易度の試験で見事合格を勝ち取った方は、本当におめでとうございます。
再現答案110名分(うち約半分が外部生でした)の採点結果と合否との関係ですが、素点と合格率に明確な相関関係があり、採点根拠となった模範解答と採点基準は協会の基準に近いと評価してよいと思います(合格された方は、分析会でお配りした事例解説資料を口述試験対策にも活用してください)。
再現答案において、EBA評価における素点200点以上(総合A評価)の方はほぼ合格しており、素点200点を切ると一気に合格率が低下していることから、合格ボーダー(開示請求における240点)は素点200点で間違いないと思います。
再現答案の採点に基づく合格者と不合格者の中央値を比較した結果、総得点で23点の差がついています。

ボーダーを200点とした場合、得点開示における得点倍率は1.2となりますので、協会評価で28点ほどの差となります。
その中でも、特に事例Ⅱと事例Ⅳで差が大きく、各10点程度の差がついていました。
このことからも、今年の2次筆記試験は事例Ⅱと事例Ⅳで合否を分けたと言えます。
といっても、事例Ⅳは素点で45点あればA評価が取れていたと思われます(参考記事)ので、計算処理能力は合否に影響していません。
むしろ、記述問題や計算過程でしっかり意識して加点を狙えたかどうかが合否を決めたと考えています。

今年の事例Ⅳの傾向変化は、今後の事例Ⅳ対策において重要な意味を持ちます。
また事例Ⅱについては、資源制約を無視した解答は妥当性の観点で加点されていない可能性が高いです。
特に第4問は難問でしたが、この問題は合否にはほとんど影響していません。
おそらくほとんどの受験生が得点できてないと思います。
合否を分けたのは、

第1問の3C分析での立地上の優位性の指摘
第2問の「和の風情」に適合した自社資源の表現
第3問の語学堪能な従業員を活用した観光案内とSNS投稿への誘導

この辺りを丁寧に表現できたかどうかだと思います。
EBAでのA評価合格者が書けている解答です。
採点答案を提出してくださった方で、協会の個別評価や得点開示にご協力いただけた場合、より詳細な分析結果を差し上げますので、ぜひご協力ください。

以上ですが、簡単な結果分析とさせていただきます。

12月12日(水)、15日(土)のガイダンスでは、EBAでのA評価合格者の再現答案とEBA採点をお見せしますので、興味ある方は参加してください。

今年惜しくも不合格となった方。
一夜明け、深海に沈んだような重く暗い朝を迎えたことと思います。
目が覚めると、昨日の痛みが現実となって更に自分を傷つける。
昨日よりもいっそう、今日は虚しく感じます。
1年目は、努力が足りないと思いました。
だから、ちゃんとやれば来年は受かると思っていました。
でも、ちゃんと1年間努力したのに、期待した現実とはまるで異なる今日があります。
こんなはずではなかった。
努力量が必ずしも結果に結びつくとは限らない。
この試験は、宝くじみたいな試験だ。
そう思うことは仕方のないことです。
この試験は何かのついでに合格できるようなものではありませんから、多くのものを犠牲にして、覚悟をして、これまで頑張ってきたはずです。
だからこそ、最も欲しかった合格という結果が得られなければ、自分にとっては何の価値もなく、自身を肯定することができません。

「もう1年頑張ろう」

そんな単純にいけば、こんな楽なことはありません。
とてもそんな前向きにはなれません。
だから、再挑戦する、しないという、つらい選択をご自身に迫るのはやめましょう。
いま、結論を出す必要はありません。
この試験から離れてみることも必要です。

外はまだ紅葉していますから、ご家族と、お子さんと一緒にでかけてみましょう。
おいしいものを食べに行きましょう。
明日もお休みなら、少し遠くまで出かけてみましょう。
この試験は、あなたを豊かにする試験ですが、いまはその過程で、あなたに苦しみを与えていますね。
この意味も、いまは考えなくていいと思います。
いままで我慢してきたことや、ご家族に我慢させてしまってきたことを、たくさん取り戻してください。