再挑戦の課題を明らかにする。

1次試験を受験された方、2日間お疲れさまでした。

オリンピックで前倒しの日程に加え、コロナ禍でのリモートワークや開催延期の心配など、勉強に集中しにくい環境のなかで2日間闘えたことは素晴らしいことだと思います。

本当にお疲れ様でした。

相当なストレスと疲労が溜まっているはずですので、2~3日はゆっくり休養してください。

幸いに、今年は2次試験(10月25日)まで100日以上あります。

一息付けるのは今だけですから、ゆっくりしてください。

今年は財務会計の難化予想が外れましたが、ほかは想定内でした。

欠席なし受験率は例年7割程度ですが、今年は6割弱といった感じです。

おそらく受験生は12,000人程度だと思います。

合格率2割で約2,400名が2次試験に挑戦します。

去年の4,444名を比べるとかなり少ないですね。

2次再挑戦者もほぼ同数いるので、今年の2次試験受験者数は4,600名程度になり、診断協会の想定内になります。

ただ、秋には新型コロナ第2弾が待っていますので、2次試験辞退者の増加も想定され、2次試験受験者数が4,000名を下回る可能性もあります。

このあたりは別の機会に書きたいと思います。

また1次試験科目や難易度の総評は改めて書きます。

少しだけ休んだ後は、2次試験の勉強を再開しましょう。

2次試験の学習を再開するにあたり1度考えてもらいたいことがあります。

それは、あなたが持つ「合格への課題」です。

2次試験は解答が公表されない試験です。

このため、合格のための到達状態が不明確なまま、ひたすら過去問や演習問題や計算問題を解くという、診断士らしからぬ学習をしてしまう受験生がたくさんいます。

もちろんこれでも合格可能性を高めることはできますが、決して効率のよい学習とはいえません。

いうまでもありませんが、目標は明確で、課題は具体的であるほうが結果は得やすくなります。

仕事も貯金もダイエットも、成功するときはたいてい明確な課題を持っていた時です。

そこで今回は、2次学習を再開するにあたり、あなたの課題を明確にすることを目的としてデータを共有したいと思います。



令和元年度2次筆記試験の得点開示の平均点は231点

下表は令和元年度の2次筆記試験の得点開示データにもとづく事例ごとの平均点です。

総得点の平均点は昨年度で230.7点、一昨年度は224.7点です。

得点開示に協力してくれる方は相対的に高得点の方が多いことも事実ですが、非常に平均点が高いことがわかります。

つぎに、令和元年度試験の得点開示データ62名の得点分布をみてみましょう。

きれいな正規分布が見られます。

そして、220点~240点の合格ラインに約4割の受験生がいることがわかります。

昨年の合格率18.3%に対してデータは合格率が32%となっていますので、全受験生の分布はデータよりも低くなっていると思います。

それでも、合格未達ラインに非常に多数の受験生がひしめいていることは間違いありません。

このデータから、220点台、230点台は「惜しい」結果であっても、その壁はかなり厚いと考えるべきだと思います。

それでは、この分厚い壁を、どのようにして破ることができるかを考えていきます。

A評価とB評価の差に見える明確な敗因

再現答案データを取ると、A評価者でも70点以上得点する方も少なくありません。

そして、このような答案を作成する受験生たちの答案(70点答案と呼びます)と、「惜しい」と思われる50点台後半のB評価の答案を比べると、明確な差が出ていることがわかります。

1つ例を挙げて説明します。下の表をご覧ください。

これは再現答案のうち、高得点A評価答案(平均70点)と高得点B評価答案(平均57点)を10名ずつ集めて比較したものです。

例えば昨年度の事例Ⅰ第1問では、A答案とB答案に以下のような違いがありました。

①A評価答案8名は内部資源を最大要因としており、うち4名が外部要因を説明に引用しているのに対し、B評価答案では内部要因を最大要因とした解答は4名にとどまり、多くは外部要因を最大要因としている。

②B評価答案は3名が最大要因の条件を破っている。

それでは、なぜこのような差が生まれたのかというと、その原因はほぼ設問解釈に求めることができます。

②の最大要因などは、説明するまでもないかと思います。

あなたの昨年度の事例Ⅰが56点のB評価だとした場合、今年は何をすれば70点を取れると考えますか?

あなたの弱点がどこにあるかを明らかにできなければ、再挑戦の際に鍛えるべき力がわからずに、効果的に実力を強化することができなくなります。

A評価とB評価の違いを具体的に知ることは、今年再挑戦するために不可欠な敗因分析であるとともに、そのギャップを埋めることが今年合格するための明確な課題になります。

具体的かつ明確な課題は、それを達成するために必要な具体的な努力を引き出します。

「設問解釈をがんばろう」「編集能力を鍛えよう」「計算能力を高めよう」といった抽象的な努力を、具体的な目標と課題に変えることで、本当に鍛えるべき力が明確になります。

昨年のライバルたちから大いに学び、今年の合格を確実なものにしましょう。

EBAの2次オプションでは、上記の70点答案の特徴を分析したうえで、令和2年度の2次試験でやるべきことを解説しています。

今回のブログで書いたA評価とB評価の違いも解説していますので、このブログを読んで興味をもってくれた方は受講してみてください。

https://www.ebatokyo.com/taisaku/2jiop

またEBAでは、7月26日から2次直前期の講義が開講します。

https://www.ebatokyo.com/news/2897

あなたの努力が求める結果に届くように、全力でサポートします。