続・逆イールド現象とリセッションとの関係

えぐちです。

たいへんご無沙汰しております。

3カ月ぶりの更新となります。

今回は、逆イールド現象とリセッションとの関係について書きます。

逆イールドについての説明はこちらのブログで説明しているので、お読みください。



下表は逆イールドと日経平均株価との関係です。

左軸:日経平均株価



2019年8月以降、日経平均株価は一時下げた後に上昇しましたが、2021年3月(29,179円)をピークに低下しています。

東京オリンピック後と緊急事態宣言の継続による影響により一層の景気後退は避けられないものと考えます。

一方で食品原材料の輸入価格は上昇しており、私たちの生活への影響はすでに顕在化しています。

下表は、都市部のオフィス賃料と空室率の動きをグラフにしたものです。

左軸:平均賃料/右軸:オフィス空室率
全国主要都市のオフィスビル最新市況調査結果「オフィスマーケットデータ」(三鬼商事株式会社)をもとに作成


都市部オフィスの平均賃料は2020年7月をピークに11カ月連続で低下しています。

そして空室率も11カ月連続して上昇しています。

その動きはリーマン・ショック後に酷似しています。

昨年発生した新型コロナウィルスの影響で一時的な景気後退に遭っているだけだと勘違いしてしまいそうですが、コロナとは無関係に、2020年10月の消費税増税により景気後退が加速したのではないかと思います。

逆イールド現象が起きると平均で2年2カ月後にリセッションに入るとされています。

2年前のブログは2019年8月なので、あれから2年が経過しました。

この経験則によればあと2か月で平均に到達します。



また数年後、「続・続・逆イールド現象とリセッションとの関係」を書きたいと思いますが、ポジティブな結果になっていることを祈っています。